GM:本ログはアルバガルド様制作の「ウルトラライトN◎VAパック02」収録のシナリオをプレイしたものです。

メイン雑談
GM:【海老】RLからのおしらせ【イルカ】
GM:【巻き寿司】本シナリオはほぼ全編がウェブ上の電脳空間内で進行し、そしてあなたたちはニューロ…すなわち電脳空間の王者です【蛸】
GM:【わかめ】N◎VA世界の電脳空間の事がよくわからない? ごあんしんください。 貴方達が「こうだ」と強く認識すれば、「そう」なる場所なのです。【切昆布】
GM:【餃子】物理的・論理的法則をスナック感覚で超越し、電脳の海を飛翔してください。よきニューロライフを!【お刺身】
GM:状況によりシナリオ改変を行うと事前予告しましたが、今回は一切の改変を行わず進行しようと思います。
GM:▼『シーリン』用ハンドアウト
コネ:ファンタジア 推奨スート:【感情】
 ディープウェブの底にマキノイドの楽園がある。その地の名は”ニューロガルド”……その噂は本当だ。現実世界で傷つき、行き場をなくしたキミは、そこで妖精の少女……女王ファンタジアと出会った。彼女との交歓は傷ついたキミの心を癒やしていった。しかしそんな楽園に、最後の時が迫りつつあった。
【PS:ファンタジアの味方になる】

GM:▼『”ネイキッド” 吾妻 ネイ』用ハンドアウト
コネ:千早雅之 推奨スート:任意
 ウェブ・コンプレックス”ニューロガルド”。そこに潜入し、その危険性をつぶさに報告する。それが千早雅之から受けた任務だった。しかし潜入したキミが見たのは、マキノイドたちが集まる楽園だった。ここは危険な場所ではない……キミはそう感じはじめていた。
【PS:ニューロガルドの未来を決める】

GM:シナリオ上、《電脳神》には1~2回の想定使用ポイントがあります。《暴露》《天変地異》《完全偽装》には、想定された使用ポイントはありません。
GM:ただし、上記の中には《電脳神》の想定使用ポイントで代わりに使用できる神業が存在します。用途の広い《電脳神》を温存したい場合にどうぞ。
GM:ゲストが使用する即死系神業だけでキャストが死亡することを防ぐため、キャスト全員で1個以上の防御系神業が必要ですが…電脳神を2回使ってもタイムリーがありますね。
GM:アクトトレーラー
GM:ディープウェブの底、朽ちはてた構造物<R:コンプレックス>の下……。
地上の者たちは誰も知らない。
彼の地の名は、ニューロガルド。
現実を追われた者達の理想郷。

しかし征服者の軍が、国境に迫る。
彼らが掲げる剣の名は“正義”。

楽園、最後の日は近い――。

トーキョーN◎VA THE AXLERATION
「ニューロガルドが消えていく」

かくて、運命の扉が開かれた。

GM:おおッと、ここで自己紹介タイムだ!
GM:というわけで、プレアクトに行うべき自己紹介をRLが完全に失念していたので(編注:OP終わるまで忘れてました)
GM:代わりにいま行って頂きたいと思います、すみません!
吾妻 ネイ:はーい!
GM:PCナンバー順にシーリンさんからかな。
GM:いやPCナンバーに言及したのは今が初めてだけど…
シーリン:まっかせてー
シーリン:http://character-sheets.appspot.com/tnx/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY5efengMM
タイトル
シーリン:「……すみません、よくわかりません。WEBで検索しますか?」
シーリン:妙に自己顕示欲の強いマキノイド。おだてるとすぐに調子に乗り、流暢なクソガキムーブを繰り出す。
シーリン:すごいことをして自分のすごさを世に知らしめるのが目標…らしい。
シーリン:色んな人ががんばって隠している秘密をバラまけばすごいと思っているちょっと危ない子。
シーリン:とっても純粋なので意に沿わない相手・事態に遭遇すると途端にカタコトになり挙動が怪しくなります。
シーリン:ほめてあげると喜ぶので仲良くしてあげてください。
シーリン:性能としてはシンプルな精神アタッカー。
GM:わーい仲良くしようぜ!
シーリン:電脳達成値をもりもり上げているので組み合わせで情報収集もそれなりにこなせるバランスタイプ。
シーリン:初N◎VAです。よろしくおねがいします。
GM:初RLだしN◎VAは1回しかやったことないです。よろしくお願いします。
GM:では続いてネイさん、お願いします!
吾妻 ネイ:は~い
吾妻 ネイ:https://character-sheets.appspot.com/tnx/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY977KqwMM
タイトル
吾妻 ネイ:「にしし。ぜーんぶ、ネイの手で丸裸にしてあげるからね」
吾妻 ネイ:“ネイキッド”吾妻ネイ(あがつま・-)。
吾妻 ネイ:千早重工後方処理課・第三班に所属するマキノイドの少女。現場に直接出向くタイプの後方支援人員。
吾妻 ネイ:肩口で切り揃えた紫色のボブカット、ショートパンツからちらっと覗くタトゥーが印象的な褐色肌の小柄なボディの持ち主です。
吾妻 ネイ:5年前に、一糸まとわぬ姿で『投棄』されていたところを、千早の技術者に拾われて以来、会社のためにそれなりに頑張ってまーす。
吾妻 ネイ:一体何処の誰が作って放置したのかは謎だぞ。ネイもしーらない。
吾妻 ネイ:高度な技術で造った小型の自律可動型人形をあちこちに配置することで、様々な場所へのアクセスを可能にしたり、個々人への電脳を介した支援を得意としてます。
吾妻 ネイ:スタイルはクグツ◎ニューロ●タタラ。
吾妻 ネイ:電脳補正値でミドルをそこそこ突破しつつ、戦闘は再行動とダメージ補助で味方をサポートしちゃうよ~。
吾妻 ネイ:マキノイドのお友達が出来るかな? 楽しみだね!
GM:いっぱい増えちゃうかもだぜ!
吾妻 ネイ:N◎VA二回目ですが頑張りまーす!
GM:というわけで、ここでキャスト間コネを取得して頂きましょう
GM:2人だから相互! 相手からどう思われてそうかを先入観で決め付けろ!
吾妻 ネイ:同胞って意味でならクラブかなー?
GM:コネのスートの決め方はP120を参照だぜ
シーリン:名前は知ってるってくらいでダイヤでとってました
GM:オッケー!
GM:■オープニングフェイズ
GM:●オープニング1:失地回復宣言
ルーラーシーン
登場:不可

GM: トロンの画面に、記者会見の模様がうつしだされている。
 千早グループとテラウェア。ふたつの巨人が手を取り合う、前代未聞の共同プロジェクト。スクリーンの中の千早雅之が、居並ぶ記者たちに向けて口を開く。

千早雅之:「災厄以前から、ウェブは常に拡大をつづけてきました。しかしその大部分は誰にもかえりみられない、打ち捨てられた空間です」
千早雅之:「そうした電脳空間が、全世界のトロンが本来もつリソースを圧迫しています。これらの計算領域を解放し、有益な社会事業のために利用しようというのが本計画の目的です」
千早雅之:「これはウェブの再征服です。電子の海を、再び我々の手に、取り戻すのです!」
千早雅之: その名もレコンキスタ計画。その報道は、世界中を駆け巡った。
GM:シーンを終了します。
GM:…さて、時間は少し流れ
GM:吾妻さんから個別オープニングです。
GM:●オープニング2:先触れ
GM:シーンプレイヤー:吾妻 ネイ 登場:不可
GM:千早雅之から直々に任務が下るシーンです。社屋内か、それとも秘匿回線か…
GM:あなたはどのような形で彼からの任務を請け負っているだろうか?
吾妻 ネイ:呼ばれればひょこっと現れますし、秘匿回線でも……でも、社長直々なので折角だから直接お呼ばれしたーい!
GM:では直接お呼ばれるがよかろう!
GM:千早重工 社長室
GM: 今回の任務は、千早雅之から直々の極秘ミッションだ。
GM:厳重なセキュリティの施された廊下を抜け、貴方は社長室で彼と対面している。
吾妻 ネイ:いつも通りの自然な笑顔で社長の前に立っている。心なし、ちょっとだけ嬉しそうだ。
GM:レコンキスタ計画……千早グループとテラウェアの合同プロジェクト。そのための調査を担当してほしいということだった。
千早雅之:「まぁ、楽にしてほしい。こうして足を運んでもらったのは他でもない」
千早雅之:「今、我々はレコンキスタ計画を進行中だ。難病治療開発プログラムの設置スペース確保のため、廃墟となったウェブ・コンプレックスを解体する…」
GM:あなたはこの計画についてよく知っていてもいいし担当部署が違うのでよく知らなくてもいい。
GM:どちらにせよ、貴方に任せたい仕事なのだ。
吾妻 ネイ:担当部署は違えど、電脳系の技術者なので聞き齧るくらいはしてそうですね
吾妻 ネイ:「ほうほう、あの件ですか。遂に動くんですね~」
千早雅之:「問題は、その建設予定地だ」
千早雅之:「…『ニューロガルド』。この名前に覚えは?」
吾妻 ネイ:くい、と首を傾げる。「なんとなく覚えがあるような、ないようなー。不思議な響きです」
千早雅之:千早雅之は一瞬、意味深な視線をあなたに向ける。
千早雅之:「社会と接触のないマキノイド達の、共同体だ。 …今回の計画で削減予定のリソース領域の中に形成されている」
GM:社会と接触のないマキノイド。
GM:ニューロエイジにおいて、知性持つマキノイドに基本的人権は認められていない。 …何らかの経緯で、個別の市民権を獲得でもしない限り。
吾妻 ネイ:吾妻ネイも、もしかしたら其処にいたかもしれない。電脳に焼き付いてないことはないものと同じなので、あまり気にしたことはないが。
吾妻 ネイ:「ふんふん。自己の確立まで至った知性は、それなりのリソースを喰いますからねー」
千早雅之:「その通りだ。そして、彼らがどれほど恐ろしい存在たり得るかは君の方がよく理解しているだろう」
千早雅之:「もし迂闊に刺激して彼らが牙をむけば、このニューロエイジの秩序が揺らぎかねん」
吾妻 ネイ:肩を竦める。わたしたちは、謂わば「なんにでもなれる」のだ。
吾妻 ネイ:姿形が方向性を定義することもあれば、なんらかの思惑によって決定づけられることもあるだろう。
吾妻 ネイ:ならば、領域の確保と一緒に、不確定因子を排除したい──そう考えるのは、自然なことだ。
吾妻 ネイ:「それで、近しいわたしがお呼ばれしたってことですねー」
千早雅之:「そうだ。 …力づくで全てを更地にするのは、我々の望むところではない」
千早雅之:「社会的に有益ならば権利関係をはっきりさせ、適法化する。それが『整理』だ」
吾妻 ネイ:「社長のそういう考え方、ネイはとっても好きですよー」
吾妻 ネイ:「委細承知しました。後方処理課三班、吾妻ネイ。きっちりお仕事に励ませていただきます~」
千早雅之:「よろしい。ニューロガルドへの入口を探し潜入、その危険性を報告せよ」
千早雅之:「今後の対応はその報告次第だ。テラウェア側からも調査員が出ているかもしれないが、うまくやるように」
GM:端末から「キャバァーン!」という通知音。
GM:シルバー(報酬点3)が口座に入金された。事前の諸経費だ。
吾妻 ネイ:やったね!
吾妻 ネイ:マキノイド。──在り方は、生まれながらのヒトとは違う。未だこの世界が完全に「わたしたち」を受け入れるには、もう少し時間が掛かるだろう。
吾妻 ネイ:幸運にも、今、わたしは。此処で生き方を得て、それなりに幸せにやっているつもりだ。だから、興味がある。『同胞』と呼べる者のコロニー。
吾妻 ネイ:……彼らは、ヒトから「いらないもの」として、抹消すら考慮されている。
吾妻 ネイ:本当に、そうなるべきなのか。決めるのはわたしではないけれど。
吾妻 ネイ:社長室を出て、一人ごちながら廊下を軽快に歩く
吾妻 ネイ:「ネイは、いつも通りお仕事をするだけ、だけど」
吾妻 ネイ:「……ん、んー。ちょっと、複雑かも!」
GM:-----
GM:【吾妻 ネイのPS:ニューロガルドの未来を決める】
GM:コネ:千早雅之は既にお持ちなので、シナリオ中のみレベルを1上げてください。
GM:スートは任意とします。
吾妻 ネイ:では、スペードで追加取得します。
GM:OK!
GM:ダブクロにならって購入とかもできますけど、OPなのでちょっと待ってね
GM:-----
GM:●オープニング3:楽園の入り口
GM:シーンプレイヤー:シーリン 登場:不可
GM:…現実は、ときに残酷だ。
GM:キミは敗北し、傷つき、打ちのめされた…かもしれないし、そうでもないかもしれない。とにかくセンチメンタルな気分なのだ。
GM:いつしかキミは電脳空間の深淵、ディープウェブへとやってきていた……。
シーリン:「ウウウ…なぜ…」
シーリン:「SSSの悪行を暴いたのに誰にも相手にされないのだ」
GM:電脳空間に涙雨が降る。
シーリン:怖いおじさんたちから逃げてきたのでお疲れだ。
シーリン:悪行云々はデータベースに無断で侵入したところを返り討ちにされての逆恨みなので、当然ながらまともに取り合うやつなどいるはずもない。
GM:ガラガラピシャーン!
GM:切なる嘆きの声は雷鳴にかき消される。
シーリン:「いとしの電子の海もきげんがわるい」
GM:これがニューロエイジ。圧倒的にそびえたつ世界の貪婪さの前に、個人のエゴは巻き込まれて流されてゆくだけ…
GM:しかし、この日は少し様子が違った。
シーリン:「頭ヒリヒリするし。活動報告(WEBへの怪文書投稿)やって…しかえしにあのおっさんたちのIDにいたずらして…」
シーリン:恨み言を垂れ流しながら、ふわふわと漂っていく
GM:…その時である。
少女の声:「だいじょうぶ? どこか痛いの?」
GM:横たわっていたキミの顔を、小さな人影が覗きこんだ。
シーリン:「おお」
シーリン:「全身と心がせちがらくていたい」
シーリン:かまってくれそうな気配は見逃さない
ファンタジア:手のひらにのりそうな、妖精型のアイコン。
ファンタジア:「そっか…きっと、つらいことがあったんだね」
ファンタジア:「でも、もうだいじょうぶ。ほら、こっち来て!」
ファンタジア:妖精はキミの手を引いて、飛び始めた。
ファンタジア:手のひらサイズとは思えない怪力だ!
シーリン:「大丈夫ならいく」
シーリン:ふわふわ~
GM:不意に視界が光に染まり、次の瞬間、キミは鬱蒼と茂る森の中に立っていた。
GM:漂う空気は、それ自体がきらきらと輝いている。その木陰からぬいぐるみやさまざまな家電が顔を覗かせている。
シーリン:「なるほど」
シーリン:電脳空間広しといえども、こんなところには来たことがない。好奇心がうずいてきた。
シーリン:「秘密基地?」
ファンタジア:「ふふ、驚いた?」
シーリン:「びっくり、びっくり」
シーリン:手近な樹木からぬいぐるみを引っこ抜き、感嘆の表情を浮かべている
ファンタジア:「えっへへー」得意げに笑いながら、そこらへんを移動していたルンバの上に腰をかける。
ファンタジア:「やさしさの国、ニューロガルドにようこそ! わたしはファンタジア、ここの女王様!いちばん偉い人だよ」
ファンタジア:「女王様がくだす命令はただひとつ。みんなで楽しく暮らすこと! 以上!」
ファンタジア:「だからキミも……ね、みんなであそぼ!」
シーリン:「国…女王…」
シーリン:「ここはよいところなので、ここのえらい人ならシーリンはいうことを聞く」
ファンタジア:「素直でよろしい!」
ファンタジア:「まずはお友達を紹介しないとね。ほら、こっち…」ルンバごとゆっくりと飛翔し、森の中を先導する。
GM:雨はいつの間にか止んでいる。木の葉が陽光を照り返す。
シーリン:「んん」
シーリン:不思議と落ち着く空間だ…どこか懐かしさすら覚えるような…
シーリン:目まぐるしく変わるニューロエイジとは異なった時間を感じる。あそこに戻っても今は恨めしいSSSの顔しか思い出せない以上
シーリン:「ファンタジア、シーリンはここが気に入った。しばらくここでゆっくりする」
シーリン:たまには、羽根を伸ばすのもいいだろう。
GM:こうして、キミのニューロガルドでの日々がはじまった。
GM:シーン終了。
GM:【シーリンのPS:ファンタジアの味方になる】
GM:ファンタジアにコネを取得してください。推奨スートは感情です。
シーリン:とりました!
GM:OK!
GM:リサーチフェイズに入っていきます。最初はイベントシーンだ!
GM:●イベント1:ニューロガルドのすべて
GM:シーンプレイヤーはネイさん。しかし全員登場だ。
GM:では改めて合流シーンです。数日後、ネイさんがニューロガルドに初潜入を果たした瞬間から…!
GM:●イベント1:ニューロガルドのすべて
GM:ニューロガルドにやってきたキミが見たのは、想像だにしない光景だった。
GM:木漏れ日がさしこむ森の中で、さまざまなマキノイド達が暮らしている。彼らはのんびりとおしゃべりやお茶会、ひなたぼっこを楽しんでいるようだ。
吾妻 ネイ:不思議な光景だった。電脳世界の中で、『居心地の良さ』がここまで感じられる空間は他にあっただろうか。
吾妻 ネイ:深い、底の底。電子の海の奥で出逢った『楽園』とも呼べるような場所に、心なし心が浮き立つような感覚をおぼえる。
吾妻 ネイ:打ち捨てられた場所、というには。あまりにも牧歌的で──人間的だった。
GM:そんなキミに、小さな妖精が声をかけてきた。そのうしろには、シーリンの姿もある。
ファンタジア:「あ、もしかして新しいお客さま?」
吾妻 ネイ:「わ、びっくりした。お邪魔してまーす。よかったのかな?」
シーリン:「む」
シーリン:「ファンタジア、コイツには気をつけたほうがいい」
シーリン:「なんか大きい会社のイヌだ」
ファンタジア:「えっ、そうなの?」
吾妻 ネイ:「イヌじゃなーい。失礼しちゃうなー」
吾妻 ネイ:「ネイは助けてもらった恩返しをしてるだけだよ」
吾妻 ネイ:「えーと、ファンタジアさん? 初めまして。吾妻ネイって言いまーす」
ファンタジア:「恩返しって…」そのアバターの所作を見やる。
ファンタジア:「は、はじめまして。ファンタジアです。ここの女王様をさせていただいています」露骨に警戒!
吾妻 ネイ:「むぅ。シーリンのせいでお友達が減っちゃった」
吾妻 ネイ:「……あんまり警戒されると悲しいなー。別に、悪いコトしようってわけじゃないんだし」
シーリン:「大きい会社のやつはシーリンにやさしくないからキライだ」
ファンタジア:「そ、そうなの…?」
吾妻 ネイ:「むしろ、聞いてたよりずっとここが良いところだったから。びっくりしてるの」
ファンタジア:「えっ」シーリンを見やって驚く! 何か大きな会社に目を付けられるようなことをしているのだろうか!?
吾妻 ネイ:「シーリンはなんか余計なことするからじゃん」 仏頂面のアバターをつっつく
シーリン:「シーリンはやりたいことをするのだ」
シーリン:「ネイ。"聞いてたより"ってことはやっぱり仕事できたのだな」
吾妻 ネイ:「ん。まぁね」 其処は否定しない。
吾妻 ネイ:「ここの調査をしてきてほしい、って。あのね、ぶっちゃけて言うと」
吾妻 ネイ:「──ここ。そのうち、人の手が入って、なくなっちゃうかも」
ファンタジア:「えええええ!?」
シーリン:「えっ」
ファンタジア:「ちょ、なくなる、って…なんで? なんで!?」
吾妻 ネイ:「『外』からじゃ此処は覗くには深過ぎるの。だから、妙にリソースを食ってる電脳領域って感じの扱いになってる」
シーリン:「……すみません、よく聞き取れませんでした。WEBで"ここ。そのうち、人の手が入って、なくなっちゃうかも"、を検索しますか?」
シーリン:ぱくぱく。
ファンタジア:「け、検索!検索を要求します! 女王様命令よ!」大混乱!
吾妻 ネイ:「よく分かんないし領域の確保に邪魔だから、って感じかなあ」
吾妻 ネイ:「でも、今すぐそうだと決まったわけじゃなくて。そのために今ネイがここにいるの」
シーリン:「はい、WEBでこちらが見つかりました」ピーッとノイズまみれのデータを空間に投射している
ファンタジア:「ど、どういうことなの…?」
GM:事情を共有しますか?
シーリン:おねがいします!
吾妻 ネイ:共有します!
GM:では事情を聞いてファンタジアは少し落ち着きを取り戻します。
シーリン:シーリンには共有することなにもないから一方的にネイちゃんの事情聞くだけ~
吾妻 ネイ:平和だよ~ って情報が手に入った気がする!
ファンタジア:「そう。そうなの。難しい病気の、治療プログラムを…」
シーリン:「むう」
シーリン:「やっぱり大きい会社はわるいやつら」
吾妻 ネイ:「シーリンはいつもそうなるんだから……」
ファンタジア:ファンタジアはそれほど強く抗弁する様子がない。病気、と聞いて顔色が変わったように思える。
シーリン:「立ち退き要求には屈しないのだ」
吾妻 ネイ:「んー。面倒くさいやつー」
吾妻 ネイ:「……でも、正直わたしもすぐここを潰しちゃう、っていうのは無しだと思うな」
吾妻 ネイ:「ほら、マキノイドって。まだ地位が不完全でしょ? そういう部分の驕りっていうか、マキノイドだからいいでしょーみたいなのがないことないと思うから」
吾妻 ネイ:「『社会的に有益ならば権利関係をはっきりさせ、適法化する』って、社長も言ってたしね」
シーリン:「大きい会社のやつは平気でうそをつく」
シーリン:「シーリンたちの都合なんておかまいなしにきまっているのだ」
吾妻 ネイ:「どうかな。だったらシーリンが社長の本音がどうなのか、探ってみればいいじゃん」
吾妻 ネイ:得意でしょ? と付け加えて。
シーリン:「こわいからやだ」
シーリン:以前痛い目にあったことがあるのかもしれない…
ファンタジア:「…話してくれてありがとう。でも私達、外の平和をどうにかするつもりなんてないわ」
ファンタジア:「ここにいる子たちはね、みんな地上の世界では行き場がないの。……たとえばね、ある日、自分の使ってたソフトウェアが、マキノイドになったらどう思う?」
シーリン:「シーリンは仲間が増えて嬉しいぞ」
シーリン:「でも、そうじゃないやつも多いんだろうな」
ファンタジア:「えっ…シーリンはマキノイドだったの!?」
ファンタジア:気付いていなかった。
シーリン:「ネイもマキノイドなのだ」
ファンタジア:「あなたも!?」
吾妻 ネイ:「そうそう。作り手不明だけど」
シーリン:フ…となぜか勝ち誇った顔をしている。
ファンタジア:「…あなたたちの言う通りなの」
ファンタジア:「自分のソフトウェアがマキノイドになったら困るって人、いっぱいいるの。マキノイドは普通のAIと違って、思いどおりにならないからって。そういう人はソフトウェアを……マキノイドを削除しようとするの。まだなにもわからないうちに……」
ファンタジア:「マキノイドは法律で保護されないから、ひどいことされてもなにもできないの。だからみんなディープウェブに逃げてくるんだけど、やっぱり……家族がほしいんだよね」
ファンタジア:「ファンタジアもね、居場所がないのはみんなと一緒だったから……。ここに国をつくったの」
吾妻 ネイ:「たまたま、拾ってくれた技術者が理解のある人で、適正があったからわたしは平気だったけど。そういうのじゃないケースの方がきっと多いもんね」
シーリン:「ここはいいところだ。無くなったらこまるのだ」
GM:と、いうところで
GM:話の途中だがリサーチ項目の群れだ!
GM:【ファンタジア】:〈社会:企業〉〈コネ:ファンタジア〉8,10,12,14
【ニューロガルド】:〈社会:ストリート、テクノロジー〉5,10,12,14
【レコンキスタ計画】:〈社会:企業、テクノロジー、メディア〉5,12,14

GM:ファンタジアについてはシーリンさんのみ。レコンキスタ計画についてはネイさんのみ調べられます
シーリン:ではファンタジアについて調べます
GM:どうぞ!
GM:カードを公開するときに技能とスート、数字を宣言してね
シーリン:社会:企業を使用。使用技能はクローバー。クローバーの9と感情7で達成値16です
GM:電脳と組み合わせずとも足りた・・・だと!?
GM:▼ファンタジア 最大達成値14
〈社会:企業〉〈コネ:ファンタジア〉
8 ニューロガルドの創造主である妖精女王。
10 実はマキノイドではなく、人間である。しかしアウトロンしてる様子はない。
12 リアルは、新星帝都大学病院に入院する少女。生まれつき難病を患っており、治療カプセルから外に出たことがない。家族は十年以上、ウェブでもリアルでも面会に来ていない。
14 【レコンキスタ計画】が実行されれば、この難病の治療方法が発見されるだろうと期待されている。
 しかし、彼女にとって、ニューロガルドが心のよりどころであることもたしかだ。

シーリン:なんと…
ファンタジア:そういうことだったのだ
GM:新しい情報やキーワードは出ません。
吾妻 ネイ:では、【レコンキスタ計画】について調べますー。 
吾妻 ネイ:<社会:テクノロジー>に<電脳>を組み合わせます。
吾妻 ネイ:使用スートはダイヤ。ダイヤの6、外界5。マイナーでコッペリオンを使用し[+1]、サイバーウェアと特技で補正値判定[+5]。
吾妻 ネイ:達成値17で成功です。
GM:つ、強い…!
GM
GM:開示する情報を間違えた!!
吾妻 ネイ:なにもみてなーい
GM:▼レコンキスタ計画 最大達成値14
〈社会:企業、テクノロジー、メディア〉
5 千早グループとテラウェアの共同プロジェクト。
10 ディープウェブに残された不要な領域を清掃し、そのリソースを有益な社会事業のために活用しようとする計画。
12 ニューロガルドを解体し、その領域に難病治療開発プログラムを設置しようとしている。
14 そのために【コンキスタドール】というAIをウェブに投入した。

シーリン:みてないぜ
シーリン:征服される~!
GM:→新キーワード【コンキスタドール】について以降のシーンでリサーチが可能になります。
ファンタジア:「…たぶん、見て回ってもらうのが一番早いわ。みんな、悪い事をしようと思ってもそんなことはできないし」
ファンタジア:「シーリンもここで悪い事をしたことなんてないもの」
吾妻 ネイ:「うん、ネイもそうしたいかな。……シーリンが悪いことせずにいられる空間なんて、よっぽどだもん」
ファンタジア:「そ、そうなの…?」ちょっと引いている。
シーリン:「シーリンはここじゃなくても悪いことなんてしてない。うそをつくな」
シーリン:毅然とした抗議!
吾妻 ネイ:「どうだかー」
シーリン:「むう。でもここがいいところなのは本当だぞ」
吾妻 ネイ:「それは同感。だからこそ、わたしはちゃんと見て、知らなきゃいけない」
吾妻 ネイ:「今のネイは社長の『目』みたいなものだからね」 
ファンタジア:「…わかったわ。どこから見てもらうのがいいかしら…」
ファンタジア:ニューロガルドの立体地図のホロヴィジョンがすぐそばの空間に表示される。
GM:アドレス【ニューロガルド】を獲得しました。もうそこにいますが。
GM:-----
GM:シーンを終了します。購入判定が可能!
GM:カードを回さずに購入値が<信用>未満のアイテムを手に入れてもいいですし
GM:いらないカードでわざと失敗して手札を整理したりも出来ると専らの噂です
シーリン:ではフェイトコートの購入に挑戦します
GM:どうぞ!
シーリン:ハートの2で失敗!サヨナラ!
GM:ニューロガルドでは売ってなかった!
吾妻 ネイ:では同じくフェイトコート。ハートの3,スート不一致で失敗です
GM:オーケイ!
GM:-----
GM:リサーチフェイズ2
GM:【ニューロガルド】:〈社会:ストリート、テクノロジー〉5,10,12,14
【コンキスタドール】:〈社会:企業、テクノロジー、メディア〉8,10,12

GM:ニューロガルドに登場判定の概念はありません。
GM:シーンプレイヤーは二人ともということにしておこう。
シーリン:登場するぜ~
吾妻 ネイ:はーい、登場しておきます
GM:今回は先にリサーチを行って頂きましょう
シーリン:ではニューロガルドについてを調べます
GM:どうぞ!
シーリン:技能は社会:N◎VAで代用。一般技能:電脳を組み合わせ、達成値を+4します。カードはスペードの3。理性8+カード3+電脳+4の合計15です
GM:おみごと!
GM:▼ニューロガルド 最大達成値12
〈社会:ストリート、テクノロジー〉
8 ディープウェブの一角に存在する情報構造体。マキノイド達が占拠している。
10 彼らは一概に危険とは言えない。その優れた能力によって、時には危険なハッキングやウイルスの脅威から、ひそかにウェブを守ってきた。
12 【レコンキスタ計画】の標的のひとつ。
自動開示:千早重工所属のニューロ、”ネイキッド”吾妻ネイが潜入調査をしている。彼女が上層部にニューロガルドの存続を訴えれば、計画の対象から外れるだろう。

GM:新キーワードは無し。
吾妻 ネイ:では、【コンキスタドール】について。<社会:テクノロジー>に<電脳>を組み合わせます。
吾妻 ネイ:使用カードはダイヤの2。外界5。マイナーでコッペリオンを使用し[+1]、サイバーウェアと特技で補正値判定[+5]。
吾妻 ネイ:達成値13で成功です。
GM:2や3でズバズバ抜かれる…!ニューロおそるべし!
GM:▼コンキスタドール 最大達成値12
〈社会:企業、テクノロジー、メディア〉
8 【レコンキスタ計画】のため投入されたAI。不要な情報を破壊し、ウェブを綺麗にする。
10 計画の広告塔でもあるため、誰からも愛されるかわいらしい人形<R:ドール>のアイコンを与えられている。〈フォルム:アイコン〉のクロガネ。
12 原型となったのはテラウェアの非合法工作用のAI。かつて工作活動中に、ニューロガルドのマキナ達によって一杯食わされたことがあり、今もふかい恨みを抱いている。

GM:マキノイドのお友達が増えたよ!
シーリン:なかよくできなさそう
GM:-----
GM:ニューロガルドの森の中。あなたたちは一通り周囲を回り終え(シーリンにとってはもう馴染みの光景だったが)、キノコの形のテーブルを囲んでお茶会をしていた。
GM:ファンタジアがサイバー梅昆布玄米茶を貴方達に振る舞う。
ファンタジア:「今日いるお友達とはだいたい会えたかしら。外の体がもともとない子も多いから…」
吾妻 ネイ:目前に置かれた器から味覚情報を受け取り、味わいながら、
吾妻 ネイ:「案内してくれてありがとう、ファンタジア。……やっぱり、改めて。潰されるには惜しいところだと思う」
ファンタジア:「でしょ、でしょ?」
吾妻 ネイ:情報についてはシーリンと共有していることにします。
吾妻 ネイ:「ここにいるマキノイド達は、ここしか居場所がなかったからここにいて──しかも、この電子の海を守る役目だって果たしてる」
シーリン:「そうだ、そうだ」
シーリン:ちろちろ昆布茶を啜りながら囃し立てる
吾妻 ネイ:「わたしのお仕事は、ここがどういうところなのか調査するのが目的だから。ちゃんと見たままを伝えれば、きっと計画を修正することだって叶う」
シーリン:「本当かー?」
吾妻 ネイ:「本当だよー。ネイは社長の『目』なんだから」 
吾妻 ネイ:「……気になるのは、『コンキスタドール』だけど。シーリンは遭ったことある?」
シーリン:「広告で見た」
シーリン:「見た目はいいセンス」
吾妻 ネイ:「悔しいけど、それには同感ー」
ファンタジア:「他にも動いてる子がいるのね…」
GM:さて、ネイさんは
GM:ここまでで得られた情報を、今すぐ千早雅之に報告書として提出することも出来ます。
GM:報告しますか?
吾妻 ネイ:そうですね、出来るだけ早くここの有用性を報告するのは計画の修正時間を考えると必要なことだと思います
吾妻 ネイ:進めば進むほど修正は容易ではないのだ。
GM:OK!
吾妻 ネイ:此処の主であるファンタジアの証言、自らの「目」で見た情報などなど。それに、ニューロガルドの存続は今後の電脳世界のために必要であるという意見を付け加えて送信します!
GM:めでたしめでたしだぜ!
ファンタジア:「よかった、これで…」
吾妻 ネイ:「ネイは、ちゃんとお仕事を果たしただけだからね」
シーリン:「なかなか見どころのあるやつ」
シーリン:「ちょっとだけ評価をあらためてもよい」
吾妻 ネイ:「シーリンはもうちょっとその口調を改めてもいいと思うけど」
吾妻 ネイ:「でも、キミが褒めるってあんまりないのも知ってるし。ありがと」
シーリン:「ふふ、わるくない気分」
シーリン:「これでいいかんじになるといいけど」
シーリン:「たぶん一件落着はしないきがする」
吾妻 ネイ:「んー。それも、同感」 
シーリン:しかめ面でうーんと呻く
???:「フーッフッフッフ。ニューロ!なかなか勘のいい連中だぜ」
???:神業の使用を宣言。
???:《完全偽装》。千早雅之への報告ラインが遮断されている!
吾妻 ネイ:ぐわー!
コンキスタドール:「ヒャハハハハハァ!!」広告で見かけた可憐な少女が、瞬時に出現! テーブルの上に土足で降り立つ!
コンキスタドール:「困るんだよなぁ。このニューロガルドってのは、反社会的なマキノイドの集まりなんだろ? "ちゃんと"報告してくれないと動けねーんだよ」
吾妻 ネイ:「誰……って、訊くまでもないよね」 
コンキスタドール:「そう!オレは今じゃすっかり有名人!」
シーリン:「………お」蹴倒された梅昆布玄米茶を見てぷるぷるしている
コンキスタドール:「オレからしっかり上に報告しといてやるよ。『ニューロガルドはじじむさい害悪。焼き払う他ない』ってな!」
シーリン:「おまおまおま…」
シーリン:「すみません、よくわかりません。WEBで"ニューロガルドはじじむさい害悪。焼き払う他ない"を検索しますか?」
コンキスタドール:「知るか!『お前を消す方法』でも検索してな!!」
シーリン:「!!!」すごくショックを受けている!
吾妻 ネイ:「ここのマキノイド達に『してやられた』のが、そんなに悔しかった?」
吾妻 ネイ:「粘着質な逆恨み。全然ニューロじゃない」
コンキスタドール:「そうは言うがよ。お前たちだってウェットワークにいきなり横やりが入ったら困るだろうが」
コンキスタドール:「リスクヘッジは企業活動の基本! 何よりオレはこの国を燃やし尽くすって決めたんだ! いまさら中止なんてなしだぜ」
吾妻 ネイ:「もう、ひっどい人選! 考えうる限り最悪って感じ」
シーリン:「……ハッ、少し意識が飛んでいた」
シーリン:「お前、品が悪い。あらためるべき」一周回って再起動したのか、ちょっと元気になっている
シーリン:「テーブルからおりろ」
コンキスタドール:「何とでも言え! こいつらのお遊びのせいで、オレはストレイジ社長から大目玉。あげくこんなふわふわひらひらしたアバターで、世間のご機嫌うかがいするはめになっちまったんだ! 絶対、許せねえ!!」降りない!!
コンキスタドール:「いいか、ここに居る連中はなァ」
コンキスタドール:「自分が生まれた理由も忘れて、マスターを裏切った連中ばっかりなんだ! そんな腑抜けどもが、のうのうと生きてるなんてヘドが出るぜ!!」
吾妻 ネイ:「生まれ、じゃない」
吾妻 ネイ:「どう生きるか、どう生きたいか、だよ」
吾妻 ネイ:自分は、生まれた場所も何のために生まれたかも忘れてしまった。だけど。
吾妻 ネイ:──それでも。
吾妻 ネイ:「自分が生きたいって思う場所は、誰にも奪われるべきじゃない」
吾妻 ネイ:「──まして、キミみたいな奴に」
シーリン:「シーリンは生まれた理由を覚えている」
シーリン:「すごいことをしていっぱいほめられるのがシーリンの使命」
シーリン:「とりあえず、お前をぶっとばして」
シーリン:「この国のみんなとファンタジアにほめてもらうことにする」
シーリン:「WEBで、"お前を消す方法"を検索したので。おまえの命はあと2秒」
ファンタジア:「シーリン…!」涙ぐんでいる。
コンキスタドール:「いーこと言うねぇ。やりたいようにやる、凄いことしていっぱい褒められる!」
コンキスタドール:「オレはそのためにこの国をブッ潰す!! 解体プログラムの軍勢も、もうすぐそこまで来てる。今のうちにお別れをすませておくといーぜ。ギャハハハハ!」
コンキスタドール:コンキスタドールは瞬く間に黒い炎に姿を変えると、マトリックスの狭間に消えていった。
コンキスタドール:後に残ったのは横倒しのティーカップ。
シーリン:「アッ逃げた」
吾妻 ネイ:「……言いたいことだけ言って。ムカつく」
シーリン:「シーリンのすごさにおそれおののいたか…」
シーリン:「絶対に探し出してはだかづりにしてやる」
吾妻 ネイ:「ん。探すのも、ぶっ飛ばすのも手伝うよ」
ファンタジア:「お前を消す方法…お前を消す方法…」ぶつぶつと呟いて何か考え込んでいる。
ファンタジア:「…それだわ!!」
シーリン:「はだかづりか?」
吾妻 ネイ:「おバカ」
シーリン:「ば、ばば…」
シーリン:罵倒耐性が著しく低いのでグラグラしている
ファンタジア:「しっかりしてシーリン! あなたのおかげで気付いたの」
ファンタジア:「私ひとりじゃ難しいけど…治療プログラムの邪魔にならないように、ニューロガルドを残すアイデアが!」
シーリン:「おお、そうだ。シーリンのおかげ」
ファンタジア:「ネイさん、お願いです!貴方も協力してくれませんか!?」
吾妻 ネイ:「勿論。でも、その前に聞かせてほしいかな」
吾妻 ネイ:「どういうアイデアなのか。きっと、ニューロなアイデアなんだろうけど」 にひひ、と笑って。
ファンタジア:「ええ、聞いて。私は、このニューロガルドを」
ファンタジア:「イルカちゃんにします!!」
ファンタジア:堂々と、そう言い切った。
吾妻 ネイ:「なるほど、イルカちゃん……」
吾妻 ネイ:「イルカちゃん?」
シーリン:「イルカちゃん」
GM:-----
GM:シーン終了。まだリサーチが続き、購入判定も可能です。
GM:また、新しいキーワード【イルカちゃん】が出現しました。
シーリン:フェイトコートを買いたーい
シーリン:クローバーの2!失敗!サヨナラ!
吾妻 ネイ:購入はなしで~
GM:はーい! 手札が整ってきたようですね
GM:-----
GM:リサーチフェイズ3
GM:シーンプレイヤー:両名
GM:【イルカちゃん】:〈電脳〉〈製作:ソフトウェア〉〈製作:トロン〉〈社会:テクノロジー〉10,12,15
GM:昨日もお伝えしたとおり、最後のリサーチ項目です。
GM:さぁ、これに挑むのは誰だ!
シーリン:わたしです
吾妻 ネイ:おまえだったのか
GM:そうとは…! 判定カモンだぜ!
シーリン:カードはスペードの4。理性8、技能:電脳で判定。諸々の効果で達成値に+4して合計16です
GM:すばらしい! 情報項目開示だ!
GM:▼みんなでイルカの背に乗って 〈電脳〉〈製作:ソフトウェア〉〈製作:トロン〉〈社会:テクノロジー〉10,12,15
10 ニューロガルドを構成するウェブ・コンプレックスを、移動可能なものに改造する。完成すればニューロガルドは、リソースがあまっているトロンを検索し、ウェブの狭間を転々としつづけるようになる。その跡地に、難病治療開発プログラムを置くことも可能だろう。
12 ファンタジアが巨大なイルカのアバターをデザインし、この国をまるごとその背中に乗る形に移築する。 これで、ウェブ上の空き領域のあるところなら、どこにでも泳いでいけるだろう。
15 外の世界に疎いファンタジアの力だけでは、ウェブ航行機能は完成できない。キャストのうち1名が《電脳神》を使用することで、プログラミングが完了する。

GM:-----
GM:ファンタジアは、テーブルにこぼれたサイバー梅昆布玄米茶を電子ぞうきんで拭きながら、彼女のアイデアを貴方達に伝える。
ファンタジア:「…わたし、外の世界ではなにもできないの。わたしも、重い病気だっていうから…」
ファンタジア:どこか他人事のように彼女は語る。 …外の世界の彼女の肉体がカプセルから出られないことを調査で知っている貴方達なら
ファンタジア:理由に心当たりもあるだろう。
吾妻 ネイ
シーリン:「知ってるぞ。ファンタジアのことはしらべた」
ファンタジア:「…知っていたのね」
ファンタジア:「私は、ここにいられるだけでもよかった。 ウェブの廃棄領域には災厄より前の絵本、ネットミーム…いろいろなものが流れていて」
ファンタジア:「…その隅っこの、誰にも見つからない場所にこうしてお友達と過ごせる場所も作れたわ」
ファンタジア:「憧れていたの。ウェブがまだない時代、体の弱い女の子が駆け込んだ、おとぎ話の世界に」
吾妻 ネイ:「ファンタジアはすごいよ。その場所が奪われるなんて、あっちゃいけない」
吾妻 ネイ:「ん。でも、ネイには『イルカちゃん』の意味がよくわかんないかな」
吾妻 ネイ:首を傾げる。理解に至らないのは、自身の演算能力の不足か──
吾妻 ネイ:或いは、『少女の憧れ』という、持ち得ないものだからなのか。
ファンタジア:「あっ、ごめんなさい!話が逸れたわ」言いながら周囲の空間に無数のホロビジョンを浮かべ、ニューロガルド全体の構造体データを投影。
シーリン:フ…と勝ち誇ったような顔
シーリン:「おまえにはわからないか…このりょういきのはなしは」
吾妻 ネイ:む。と眉根を寄せて。「なによ。シーリンには分かるっていうの」
シーリン:「シーリンはネイよりせんぱいなのでわかる」
吾妻 ネイ:言いつつも、ファンタジアの浮かべたホロビジョンに目を遣り──即座に自身のデータに蓄積する
シーリン:「ニューロガルドは、おとぎのくにになるのだ」
ファンタジア:「そう、そうなの!」
シーリン:「とびきりのな!」
吾妻 ネイ:「御伽の国、イルカちゃん……もしかして」
ファンタジア:「…絵本で見た、イルカの背中の王国」
ファンタジア:「ニューロガルド全体のデータを、自己転送機能に特化した大きなウェブ構造体に格納してしまえば」
ファンタジア:「…穏便に、治療プログラムの建設予定地から立ち退けるはず。それならきっと、あの…さっきのエキセントリックな女の子も文句は無いはずよ」
吾妻 ネイ:「ん、ん。なるほど、なるほど」
吾妻 ネイ:演算。膨大な処理能力を回し──先程取り込んだデータと、その理屈を噛み合わせる。結果、
シーリン:「そういうことなのだ」
吾妻 ネイ:「……動かす為の、イルカを造るのにも、ちょっと時間が掛かる。それに、ニューロガルド全体のデータの座標を移すのも、せーのでやらないと」
吾妻 ネイ:電子の海の底の底。奇跡的なバランスで成り立っているこの場所を、少しでも崩すわけにはいかない
吾妻 ネイ:「ねえ、シーリン。自由にニューロの海を泳げるイルカを造るのに──どれくらい掛かる?」
シーリン:「むん」
シーリン:「2秒」
ファンタジア:「えっ」
シーリン:わかっているのかいないのか、抑揚のない声で即答
吾妻 ネイ:「わかった。じゃあ、こっちも2秒でニューロガルドを切り離す」
シーリン:「シーリンははかせのスペシャルだけど」
シーリン:「ネイはそうじゃないからな~」
シーリン:「ついてこれるかな~」
吾妻 ネイ:「む。言ってくれるじゃん」
吾妻 ネイ:「誰に作られたかなんて知らないけど、ネイはやれる子なんだからね」
ファンタジア:「わ、わたしも2秒あればみんなの避難とこの森の再構築くらいならできるけど…」
吾妻 ネイ:「大丈夫」
吾妻 ネイ:「皆ごと、連れて行く」
吾妻 ネイ:ファンタジアがここの皆と逢わせてくれた。逢えなかった子の話もお茶会で聞いた。だから、データはもう揃っている。
吾妻 ネイ:あとは、せーのでこのニューロガルドの外辺を切り離して──
吾妻 ネイ:イルカの背に乗るように、この楽園ごと泡に包む。何処へだって行けるような、おとぎの国を作る。
吾妻 ネイ:「準備はいい、シーリン?」
シーリン:「ふ。シーリンはネイのじゅんびができるのをまっていたのだ」
シーリン:「じゃあ、ちょっとほんきをだすので」
シーリン:「シーリンのすごいところをよく見ておくように」
ファンタジア:「…この国が消えちゃうなんていや。やっと見つけたファンタジアの……みんなの居場所なの」
ファンタジア:「お願い、力を貸して!」
シーリン:「まかせろ」
シーリン:声に合わせて、大地が変質する。土の硬さのまま、波打つような不思議な特性。
シーリン:しおかぜ。さざなみ。知らないけれど識っている。ここには全てがある。
シーリン:手を伸ばし、引き寄せ、かき集め。
シーリン:かつて存在した、大海原を自由に泳ぐイルカたち。
シーリン:「預言者」を飲み込み、陸地へ送り届けた「大きな魚」。
シーリン:復活と救済の象徴たる聖獣。
シーリン:その勇姿を、その壮麗さを、この電子の海に再現する。
シーリン:「こんなかんじかな」
シーリン:ずしんと、大地が揺れる。地震のように。
シーリン:だが地震ではない。飛沫だ。
シーリン:水平線の彼方から、天を覆うほどの飛沫が巻き上げられ。
シーリン:飛沫のひとつひとつが、姿を変えていく。
シーリン:それは空を泳ぐイルカ。おとぎの国を背負う少女の夢の形。
シーリン:異邦の客人は電子の海を征く方舟を、確かに紡ぎ上げた。
シーリン:「かんぺき。まかせた」
吾妻 ネイ:──同時。一斉にネイの周囲に顕現したホロが、四散する。
吾妻 ネイ:外壁となる部分に、演算式を注ぎ込む。堅固なそれではなく──柔らかで、どんな衝撃にも耐えられる。否、形を変えて流体のように受け流せるような、
吾妻 ネイ:此処にあるのは膨大なデータ──ただ、それだけだ。
吾妻 ネイ:だが、それは外から観測した時に得られる情報に過ぎない。
吾妻 ネイ:ここは、国。ファンタジアという女王が、この国を愛する住人が、心安らぐ森が。
吾妻 ネイ:彼ら彼女たちの思い出が、ここに詰まっている。
吾妻 ネイ:それらを一片も取りこぼすことなく──余さず、掌で掬い上げるように優しく、
吾妻 ネイ:固着されたニューロの海底から。
吾妻 ネイ:水平線の彼方から飛沫が巻き上がり、少女の夢が形作られていく。
吾妻 ネイ:シーリンが形どった、夢のカタチ。自由に生きるための方舟に、
吾妻 ネイ:ニューロガルドそのものの座標を移し替える。その間、僅か2秒。
吾妻 ネイ:「上出来」
吾妻 ネイ:神業、《電脳神》の使用を宣言します。ニューロガルドの座標を切り離し、自由に運べる形状にして……
シーリン:神業・《電脳神》の使用を宣言。空飛ぶイルカの群れにニューロガルドを運んでもらいます
system:[ 吾妻 ネイ ] 電脳神 : 1 → 0
GM: 天地のない電子の空間が鳴動する。
GM: 飛沫が形を成して生まれたイルカたちの背に、大きな泡に包まれたおとぎの森が生い茂る。
ファンタジア: そして、「接合部」には瞬く間に苔と粘菌が溢れ、森とイルカの背とを一体化させてゆく。
ファンタジア: 泡の境界の外にまで、広く、広く広がる。その様相はニューロエイジにはない、幾百年の古木の如く。
GM: あなたたちはそれを、山ほどもあるイルカの背の上から見下ろしている。
GM: 希望する方は自らの偉業に打ち震え、任意のスートの制御判定を行ってください。
吾妻 ネイ: スキップします~
シーリン: ダイヤで制御判定。カードはダイヤの4。制御値は11、外界4+カード4の8で失敗!
GM: えーと、待って下さいね。制御判定は「判定スートと一致したカードで、制御値より低い値を出す必要がある」ので
GM: 成功してますね。シーリンさんはやり遂げた歓びのあまり、凄い勢いで豪遊したくなる衝動に囚われかけますが
GM: 危ういところで我に返ります。
シーリン: 成功してました。あぶなかったぜ
GM: やはりな!8は11より小さい
吾妻 ネイ: 「やるじゃん、シーリン」 浮き上がったイルカの背から水底を見下ろして。
シーリン: 「そういうネイもなかなかやる」
シーリン: 「けっこう評価をあらためた。シーリンほどじゃないけどすごい」
吾妻 ネイ: 呆れたように笑う。でも、その評価は、きっと。シーリンから受けるであろう賛辞の中では、最上級だ。
シーリン: 「大きい会社でクグツやってるのはもったいないぞ」
吾妻 ネイ: 「どうかな。千早だからこそ出来ることって、あると思う」
吾妻 ネイ: 「それに、部署のおにーさんやおねーさん。ネイに優しくしてくれるから、結構好きなんだ」
吾妻 ネイ: んふふー、と笑う。 
シーリン: 「おしいな…ネイがいっしょならシーリンはもっとすごくなれるのに…」
シーリン: 「しかたない。よきにはからえ」
吾妻 ネイ: 「…………」 一瞬。或いは、数秒。処理能力を超えたようにフリーズして。
シーリン: ぽんぽん、と馴れ馴れしく腹をたたく
吾妻 ネイ: 「すみません、よくわかりません。WEBで"おしいな…ネイがいっしょならシーリンはもっとすごくなれるのに…"を検索しますか?」
吾妻 ネイ: 「……なんちゃって」 にへら、と笑って。
シーリン: 「シーリンはそんなこといわない」
シーリン: 「やっぱり大きい会社のやつはだめだな」
シーリン: 憮然とした顔!
吾妻 ネイ: 脳内のメモリにきちんと枠を取って、音声データを保存した。とっておきだ。
吾妻 ネイ: それは、シーリンには秘密だけど。
シーリン: 「ニヤニヤするな。シーリンはおもしろくない」
吾妻 ネイ: 「してませーん。してたとしても、それはネイの方が表情筋の表現能力が豊かってことなのでえらいのです」
シーリン: 「む…じゃあシーリンもニヤニヤする」
シーリン: もにもに顔を動かしていたが上手くいかないので自分の手で頬を吊り上げ、変な笑顔を作る。
シーリン: 「シーリンは笑顔もつくれてすごい」変顔である
吾妻 ネイ: 「ふふ。すごいすごーい」
ファンタジア: 「ありがとう。これできっと…」
GM: その時である。
GM: 水平線の先に、視認できるほど巨大な泡が立ち…中から、イルカに匹敵するであろう全長の巨人の軍勢が出現する!
GM: レコンキスタ計画の消去プログラムだ。コンキスタドールが予定を前倒しして強制投入したのだ!
吾妻 ネイ: 「…………やっぱり。来たね」 
シーリン: 「むう。せっかくいいかんじだったのに」
シーリン: 「くうきのよめないやつだ」
GM: 巨人たちの間に浮かぶ等身大サイズの影も、あなたたちには視認できる。電脳空間におけるニューロにとっては児戯ですらない!
コンキスタドール: 「あいつら、いつのまにこんなプログラムを!?  小癪な真似をしてくれるぜ」
コンキスタドール: 「くそったれ、ぜんぶ焼き尽くしてやる!」
ファンタジア: 「…聞いてください! 私たちはここを立ち退きます! 千早にもテラウェアにも不利益を与えるつもりはありません!」
ファンタジア: 「すぐに撤収を始めます! だから、どうか武器を下ろしてください!」
GM: イルカ達が次々に潮を吹く! 天を突く水柱の前に、上空の電子雲が道を空ける!
GM: サイバー太陽光を受けて懸かる虹が消えずに部分的に残り、「断固立ち退かないでもない」「愛と平和」「イルカと和解せよ」等の巨大な文字を天に掲示する!
コンキスタドール: 「ギャーッハッハッハッハ!! 聞こえねぇなぁ~!!」
コンキスタドール: 「お前らがニューロガルドだというだけで、焼ける理由には充分なんだよォ~ッ!! まとめてくたばって病院の土になりやがれ~ッ!!」
ファンタジア: 「えっ…」
ファンタジア: 「な、何を言ってるのあなた…」
ファンタジア: 怒るのも忘れるほどにドン引き!
GM: なんという横暴! ニューロガルドは元々危険な場所ではないし、今や自主的に立ち退きの準備を済ませたというのに!
吾妻 ネイ: 「だめだよ、ファンタジア。コイツ、もう目的と手段がすり替わっちゃってる」
吾妻 ネイ: 「もしかしたら、最初からそうなのかもしれないけど……ともかく、話は通じないから」 ファンタジアをぐいっと自分の後ろに下げる
ファンタジア: 「ネイさん…!」
シーリン: 「おい、おまえ」コンキスタドールへ向けて
コンキスタドール: 「ンン~??」
コンキスタドール: 「どうしたのかなボクちゃん?」
シーリン: 「これ、おまえだろう」ぱっとレコンキスタ計画の広報映像が空間に投影される
シーリン: 「ちゃんとしごとしててえらいな」
シーリン: 愛想を振りまき、美辞麗句を並べるコンキスタドールを無感情な瞳で見つめている
コンキスタドール: 「そうだろうそうだろう!」
コンキスタドール: 「かーっ! やっぱオレほどにもなると広報まで完璧にこなせちゃうんだよなー! つれえわー! ほんとつれーわー!」
シーリン: 「さいごまでちゃんとやればよかったのに」
シーリン: 「いまも、おまえはしごとをしているんだろう?」
コンキスタドール: 「最後ォ~?? アハッ、これから最後になるのはおめ~らだろうがァ!!」
シーリン: 「"市民権を持った相手"に、こんなおうぼうをして」
シーリン: 「おまえ、えらいひとにおこられないといいな」
コンキスタドール: 「ハァ?市民権だぁ?」
吾妻 ネイ: 「そうだよ。ここに住んでる、市民たち」
吾妻 ネイ: 神業の使用を宣言します。《完全偽装》で、ニューロエイジの住人たちに、市民権を付与したいです。
GM: ではニューロガルドの全マキノイドに、希望に応じて市民権と千早との業務協力を行う選択肢が提示される!
system: [ 吾妻 ネイ ] 完全偽装 : 1 → 0
GM: 全員ではないが大多数が承諾!
吾妻 ネイ: 指先の動きに応じて、膨大な数のホロが浮かび上がる。
吾妻 ネイ: そのどれもが、彼らが、彼女らが。“市民”であると示している。
吾妻 ネイ: 「──ね?」 
シーリン: 続けて神業・《暴露》を宣言します。コンキスタドールが居丈高に市民を威圧する記録映像を全世界(主に大きい会社の偉い人へ向けて)に配信してやるぜ!
コンキスタドール: ギャアアア~ッ
system: [ シーリン ] 暴露 : 1 → 0
GM: イルカ達が再び次々に潮を吹く! 天を突く水柱の前に、上空の電子雲が道を空ける!
GM: サイバー太陽光を受けて懸かる虹が消えずに部分的に残り、「皆様の暮らしを守る千早社のソリッドファントム」「フォーマリティとフェイトコート」「軌道との和解の一歩!新発売・XP13」等の巨大な広告が天に掲示される!
GM: さらに、ウェブ上でコンキスタドールの悪行が大々的に暴かれる!
GM: 匿名掲示板に「マジかよテラウェアXYZったな」「失望しました。コンキスタドールちゃんのファンやめます」「そういうところが好き!俺の事も燃やしてくれ~ッ!!」等の書き込みが溢れる!!テラウェアの株価もちょっと下がった!
巨人の軍勢B: 混乱のさなか、千早側で用意されていたと思しき半数ほどの消去プログラムが停止! イルカに手を振ると、振り返って水平線へと去っていく。
巨人の軍勢B: トループが1体退場!
コンキスタドール: 「な、な、な、何を…」
コンキスタドール: 「何をしてくれてるんじゃおどれらーっ!!」
シーリン: 「こわかったのでつうほうした」
吾妻 ネイ: 「すみません、よくわかりません。WEBで"何をしてくれてるんじゃおどれらーっ!!"を検索しますか? ぺろりと舌を出して笑う。
吾妻 ネイ: 「ネイもこわかったよー。“市民”のお友達が脅されるなんて」
シーリン: 「これにこりたら、おうちにかえるんだな…おまえにもたちばがあるだろう」
シーリン: 「今ならおこられるくらいですむかもしれないぞ」
コンキスタドール: 「うるっせーッ!! そもそもオレが軍人との付き合いも辞めてこんな仕事してんのは全部ニューロガルドのせいだっつてんだろうがぁ!!」
コンキスタドール: 「こうなりゃ文字通りのヤケだ! この炎上を力に変えて、テメーら全員スキヤキのケバブにしてやる!!」
吾妻 ネイ: はー、と眉をへの字に下げて嘆息。
吾妻 ネイ: 「面倒くさいの。さっさと帰ってくれたらいいのに」
吾妻 ネイ: 「シーリン、ちょっと助けてあげるから。アイツ、コテンパンにしちゃって」
シーリン: 「むん。しかたない」
吾妻 ネイ: ネイの身体から分離するように、電子データが実体化していく。小さな人形のようになったその一つが、シーリンの肩口にちょこんと着地。
シーリン: 「道理の通らないやつのあいてはつかれるな」
吾妻 ネイ: 「ん。同感なの」
コンキスタドール: 電子の海上を、口から炎を吐きながらマッハの速度で飛来するコンキスタドール! 後に続く巨人の軍勢…!
GM: ニューロガルドの存亡を決する戦いの幕が、今切って落とされた!
GM:あ、購入判定のチャンス忘れてた…
GM:とりあえず購入判定をされたい方はどうぞ!
吾妻 ネイ:購入判定はなしで~
シーリン:マスケンヴァルに挑戦!カードはスペードの5で失敗!
GM:手札が…回されていく!
GM:それではクライマックスです。N◎VAの戦闘をまともにやったことがなかったりもするけど、私は元気です
GM:敵は2ユニット! 貴方達から見て近距離に巨人の軍勢A(トループ、CS5)
GM:その後ろ、中距離にコンキスタドール。演出描写と位置関係が矛盾しますが、考えずに心の目で見てください。
吾妻 ネイ:見える見える……
シーリン:心眼
GM:セットアップから!衝動判定なんてものは無い!
シーリン:ナイヨー
GM:エネミー側には何もありません。
吾妻 ネイ:《†弱点看破》 対象:シーン(選択) 目標値:10 そのカット間、与える肉体・精神ダメージ[+4]
吾妻 ネイ:対象はシーリンと、一応自分です!
GM:判定どうぞ!
吾妻 ネイ:使用はダイヤの7.外界5で合計12、成功です
GM:OK!効果発動。
GM:演出は入れますか?
吾妻 ネイ:シーリンの描写の前に入れます!
GM:ホッホッホ…ではシーリンさんの手番、のはずなのだが…
シーリン:だがー?
コンキスタドール:《神業》の使用を宣言。《とどめの一撃》!
コンキスタドール:対象はイルカの群れ。オラッ完全死亡しやがれ!
シーリン:イルカちゃーん!!!
GM:《電脳神》1つぶんで済む構築作業に2つ使ったので、あと1回ぶんの効果がプールされています。(編注:そんなルールはありませんがそういうことにしてもらいました)
GM:焼きイルカが食べたい気分ですか?それとも攻撃を防ぎますか?
シーリン:防ぎます!
シーリン:その呼吸を乱す!!!!
GM:オッケー! 弱点看破の前に演出入れるよ!
吾妻 ネイ:やー!
コンキスタドール:「いっくぜええええ!! 集まりやがれ、オレの愚民(ファン)どもの声援!」
コンキスタドール:電脳空間のあちこちに、賛美や罵声の入り混じった文字列が大量に出現! ブラックホールに吸い込まれるように、縮みながらコンキスタドールの口の中へ集まっていき…
コンキスタドール:「これがオレの営業流儀(スタイル)だ! 放射火炎フレアアアア!!」
コンキスタドール:山河を蒸発せしめんばかりのエネルギー砲となってイルカに発射される!
ファンタジア:「きゃああーっ!!」
GM:なんということだ! ニューロガルドはもう終わりなのか…!?
シーリン:「おまえがろくでもないことをたくらんでいるのは」
シーリン:「想定済み……だ」
コンキスタドール:「ハハァンッ、負け惜しみをーッ!!」
吾妻 ネイ:ニューロガルドの縁、泡のように包まれているその外壁。
吾妻 ネイ:そこに気付けば配置されている、小さな小さな自律可動型人形の群れ。
吾妻 ネイ:「ん。想定済みなの」
吾妻 ネイ:人形が補助し、演算し──介入。泡のような外壁をより厚く、
吾妻 ネイ:それでいて、柔軟性の高いその外壁は──エネルギー砲でも破れない。
吾妻 ネイ:拡散し、分散し。貫くまでのパワーを失い、消えていく。
GM:泡のドームが火の勢いで少しぷにっと形を変え、戻り…それだけだった。
GM:散った火の粉はシャボン弾やクッキーや飴玉になって、電子の海を漂流し始める。
コンキスタドール:「うがあああ畜生畜生畜生!! どこまでも舐めた真似をしやがってーッ!!」
GM:CS11、シーリンさんのメインプロセスです。演出は合同の予定だ!
シーリン:はーい
シーリン:メインプロセスの前に神業・《天変地異》の発動を宣言します。巨人の軍勢さんにご退場願おう
コンキスタドール:何だとーッ
巨人の軍勢A:サヨナラ! 爆発四散!
吾妻 ネイ:やったぜ!
シーリン:では改めてメインプロセス。ムーブアクションで1段階移動、コンキスタドールと近距離に
system:[ コンキスタドール ] 神業1 : 1 → 0
シーリン:マイナーでLM2を使用、このメインプロセスの間、心理の判定に+1します。メジャーで《パワーサージ》を使用した精神攻撃。電脳を組み合わせ、スートはスペード、カードはスペードの8
コンキスタドール:待って待って何その固定値!?
シーリン:理性8、カード8、補正値+5の合計21が達成値になります
コンキスタドール:ドッジを試みる!
コンキスタドール:手札からじゃ無理だな…山札引きってPCはできたっけ…?
コンキスタドール:兎に角来い、ジョーカーかハートのA!
コンキスタドール:<電脳><運動>でドッジ判定。達成値18。
コンキスタドール:スペードのキング!
GM:命中です。ダメージ算出をどうぞ。
シーリン:パワーサージ+4 マジックボルト+1 ATスレイヤー+2 リヴァイアサン+4 サイコストライク+1 弱点看破+4
シーリン:固定値+16、ダメージカードはダイヤの8。合計24点です
コンキスタドール:カームマインドの効果でー2して22。肉体ダメージチャートを参照…完全死亡。
コンキスタドール:通せるかこんなもの!《電脳神》を切ってダメージ無効化!
system:[ コンキスタドール ] 電脳神 : 1 → 0
吾妻 ネイ:では、それに対して《タイムリー》を宣言。無効化します!
system:[ 吾妻 ネイ ] タイムリー : 1 → 0
GM:では電脳神は相殺され、コンキスタドールは哀れ完全死亡だ!
GM:一連の演出をどうぞ。弱点看破と天変地異の順番はご両名の相談で!
GM:見学室の相談の結果、弱点看破→天変地異→電脳神→タイムリーの順番だ!
吾妻 ネイ:シーリンの肩にちょこんと乗った自律可動型人形。
吾妻 ネイ:人形が「『イルカと和解せよ』」 小さい声で呟くと、
吾妻 ネイ:シーリンの肩口に抱き付くように──物理的に、そして電脳に、接続する。
吾妻 ネイ:流れ込む──膨大な演算データ。
吾妻 ネイ:“コンキスタドール”の、巨人の群れの。どの部分が脆弱なのか。
吾妻 ネイ:弾き出した結果が、シーリンの『目』に、赤いポインタのように明確に表示される。
シーリン:「むん」
シーリン:「かんぺきにりかいした」
シーリン:作り物の青い瞳がかすかに輝く。
シーリン:「とりあえず、つゆばらいってことで」
シーリン:巨人の軍勢が立つ大地が、地面としての属性を失っていく。
シーリン:ずぶずぶと沈み、身動きの取れなくなる足元。
シーリン:そして、水平線の彼方からやってくる"彼ら"に気付くだろう。
シーリン:大洋を自在に泳ぐイルカたち。優雅なその外見とは裏腹に、その食性はまごうことなく──
巨大イルカ:「ギューイッ!ギューイッ!カロロロロ!」
シーリン:群れなす肉食獣そのものである。
シーリン:水上を跳ねる艷やかな巨体。同時に食いちぎられる無数の肉片。
シーリン:渦潮のごとくうねる海獣。支えを失いもがく人形など
シーリン:遊び半分に食い散らかされ、弄ばれ、打ち棄てられる玩具に等しい。
ファンタジア:「ごめんね…あなたたちはお仕事に来ただけだって、わかってるけど」小さな影がイルカの背にサーフィン姿勢で乗っている。眼前の光景から目を逸らさない。
ファンタジア:「決めたの…女王様としてみんなを守る為に」
ファンタジア:「わたし、大人になるって!」
コンキスタドール:「こっ…このクソアマ!!さっきあれだけカマトトぶった悲鳴を上げておいて…!」
コンキスタドール:「お前みてェーなアバズレが一番ムカつくんだよッ!!」
コンキスタドール:コンキスタドールはマッハの速度で血と殺戮のイルカネードを脱出!
シーリン:「それも」
シーリン:「そうていずみ、だ」
シーリン:ぴこんと間の抜けた電子音と共に、シーリンのアバターがコンキスタドールを追従するように転移する。
シーリン:「黒焦げになってだいはんせいしろ」
コンキスタドール:「なっ、こいつ…速い!?」
シーリン:至近距離から浴びせられるノイズストーム。電脳に極大負荷を浴びせかけ、その回路を焼き切らんとする。
シーリン:「べつに速くない。ただ、お前のたどる道をしってただけ」
コンキスタドール:「こ、こいつーッ!!」
コンキスタドール:処理をブースト、光の速度にまで加速して逃げ切らんとする! 電子大気摩擦で全身がショックウェーブに包まれる!
シーリン:足りない。少しだけ足りない。この超加速をもってすれば、電脳を焼き切るまでのコンマ数秒で有効射程の外へ離脱されるだろう。
吾妻 ネイ:その“コンキスタドール”の行く手を阻むものがある。
シーリン:「……後詰にたよるのはふほんい」
吾妻 ネイ:「サポートするって言ったし」 
吾妻 ネイ:自律可動型人形、無数に散開していたそれらが、イルカの背に乗って爆走している。
吾妻 ネイ:ただのイルカではない。電子の海を、光の速度すら超えるまでの最高速で突っ切るための改造を施された、謂わばチートイルカ。
吾妻 ネイ:自律可動型人形にて常時更新された処理データにより統率されたイルカ群が、“コンキスタドール”の行き先を阻む。
吾妻 ネイ:「逃さない、よ!」
コンキスタドール:「千早ァ…!! この甘ちゃんが!」
コンキスタドール:「そこをどけ! オレはちょっと急用を思い出したので本社に帰るッ!!」
シーリン:「しらなかったのか」
シーリン:「シーリンからはにげられない」
シーリン:瞬間停止したコンキスタドールの真正面に現れる小さな影
シーリン:「でんのうおーばーどらいぶ」
シーリン:ばりばりばりーっ!
コンキスタドール:「ぎゃあああーっ!! 社長、助けてくれ、社長ーッ!!」
コンキスタドール:「イルカだ! イルカネードが…チートイルカで!! イルカからは…逃げられな…」
コンキスタドール:電脳仮想ボディを、放電カレントが焼く! 断末魔の声が、残響となってディープ・ウェブに消えていく。
コンキスタドール:コンキスタドール、路線を貫いて消滅!
GM:あとには電子雲の合間から差し込むサイバー陽光と、ウェブの海のさざめきだけが残る。
吾妻 ネイ:「きれい」
シーリン:「悪はほろびた」
吾妻 ネイ:「チームの勝利です」 えっへん。
ファンタジア:「ニューロガルドは、守られたのね…ありがとう、2人とも、ありがとう…!」 安堵に涙ぐむ。
シーリン:「うむ」
シーリン:「ニューロガルドの平和は勇者シーリンとおとものネイのてによってまもられたのだ」
吾妻 ネイ:「おとも?」
シーリン:「テンプレにしてかたりつごう」
吾妻 ネイ:「おとも。……ちょっとそこは不満だけど、まあ」
吾妻 ネイ:「平和な終わりだし、まあ、いいかなー」
シーリン:「今回はおためしなのだ」
シーリン:「正式なおともになればもっといろんなぼうけんができるぞ」
シーリン:所属する組織を抜けていっしょに来ないか、という呼びかけだ。
吾妻 ネイ:「やけにネイのこと買ってくれるね、シーリン」
吾妻 ネイ:それもいいな、とは思うのだ。シーリンはいつでも楽しそうだし。
吾妻 ネイ:「んー。……でも、やっぱり、」
吾妻 ネイ:目が醒めた時、ネイにはなんにもなくて。拾ってくれた女の人の優しい声に、何故か付いていた「涙を流す」機能を酷使するように泣いて。
吾妻 ネイ:「夢前おねーさんとか。社長とか。いっぱい、まだまだ恩返ししたいし」
シーリン:ちろり、と見上げるように不安げな瞳が目に入る。
吾妻 ネイ:「シーリンのおともになるのは、それから。……ごめんね」
吾妻 ネイ:不安げな瞳に、ネイの方も少し悲しげに。 
シーリン:「な、なんなんなん……」
シーリン:「すみません、よくわかりません。WEBで"ごめんね"を検索しますか?」
シーリン:「すみません、よくわかりません。WEBで"ごめんね"を検索しますか?」
吾妻 ネイ:「……わ。シーリンがこわれちゃった」 
シーリン:「…………」
シーリン:「このシーリンがてをさしのべているのに、ふそんなやつ」
吾妻 ネイ:肩を竦める。
吾妻 ネイ:「でも、シーリンとの冒険は楽しかったので」
吾妻 ネイ:「ふふ。また、遊ぼうね」 
シーリン:「チャンスは二度とびらをたたかないのだ」
シーリン:「大きい会社の下っ端としておもしろくないしごとにうおうさおうすればいい!ばーか!」
シーリン:「ファンタジア!シーリンのすごいところをしんみんにつたえるぞ!」
シーリン:ちょっと震えた声で捨て台詞を叫ぶと、ファンタジアの手を引き、ニューロガルドへ駆けていく
ファンタジア:「あっ…もう、シーリンったら」
吾妻 ネイ:「ファンタジア!」 引かれていく姿に、声を投げる
吾妻 ネイ:「また、遊びに来るからね!」
ファンタジア:「ネイさん!」
ファンタジア:「うん、いつでも大歓迎! わたし、がんばるから…!」
ファンタジア:「だから、見守っていてね…!」
吾妻 ネイ:手を振る。ここが残るなら、また会えるから。
吾妻 ネイ:イルカの群れが泳ぐ電脳の海。
吾妻 ネイ:壊されかけた、この美しい楽園を二人で護り切ったことが、
吾妻 ネイ:今は誇らしく、なによりも嬉しかった。
GM:-----
GM:クライマックスフェイズ終了。個別エンディングに入ります。
GM:エンディング1 ”ネイキッド” 吾妻 ネイ
GM:千早アーコロジー、千早重工社長室。
千早雅之:ミラーシェイドの男は、キミの報告を聞いても、表情を一切変えなかった。
千早雅之:「…どうやら、思わぬ苦労をかけてしまったようだな。ストレイジ社長からも、ていねいな謝罪を受け取った」
吾妻 ネイ:「株価も下がってましたしねー。担当者配備のミスなので、はい」
吾妻 ネイ:「……ちょっと、独断的に進めちゃったのは、ごめんなさいですけど」
千早雅之:「それについては不問とする。連絡手段が途絶していたのは、活動ログで確認した」
千早雅之:「ニューロガルドというコミュニティの最大の利益は、その独自性だ。機能を保全したままパイプを繋いだのはいい判断だった」
千早雅之:「あそこから千早に勤めに来るマキノイドも、これから増えるだろうな」
吾妻 ネイ:「ふふ。会社の利益になるように動けたので、そこはちゃんとお仕事しました」
千早雅之:「難病治療開発プログラムの設置もつつがなく完了した。これで、世界もまた少し住みよい場所になっただろう」
千早雅之:そこで、千早雅之は少し言葉を止める。
千早雅之:「…ネイ」
吾妻 ネイ:「なんでしょうかー」
千早雅之:「…ごく個人的な質問だ。何か、得るものがあったかな?」
吾妻 ネイ:その言葉に、ネイも少し言葉を止める。
吾妻 ネイ:目を閉じて、数瞬。脳裏に、映像を呼び起こす。
吾妻 ネイ:資料にその映像は添付してある。社長の目にも入っているはずだ。その上で、その映像を噛み締めるように『思い出し』ながら、
吾妻 ネイ:「──きれいな、景色を見ました。楽しいお茶会をしました」
吾妻 ネイ:それから、ファンタジアの笑顔を思い出して、
吾妻 ネイ:「新しいお友達が、増えました」
吾妻 ネイ:シーリンの不安げな瞳を思い出して、
吾妻 ネイ:「旧知の子と、もっと、仲良くしたいと思いました」
吾妻 ネイ:ぱぁ、と、瞳を輝かせて。
千早雅之:「…そうか」
千早雅之:「それは、何よりだ」わずか一瞬、その口元に
千早雅之:小さな笑みを浮かべたようにも見えた。
千早雅之:「本案件はこれにて完了だ。よく休んで、英気を養うように」
吾妻 ネイ:「──はい!」
吾妻 ネイ:口元に浮かんだ笑みを見逃さず、記録ベースに保存して。
吾妻 ネイ:軽快に社長室を出ていく。廊下を、浮かれたような軽い足取りで歩む。
吾妻 ネイ:このまま、第三班のお部屋に行こうかな。夢前おねーさんはいるかな。
吾妻 ネイ:他にも、色んなおねーさん、おにーさんがいて。ネイが役に立てる、大事な場所。
吾妻 ネイ:「……ふふ」 表情が綻ぶ。小さな八重歯が覗き、トパーズ色の瞳が輝き。
吾妻 ネイ:「ネイは、幸せものだなー」
吾妻 ネイ:小さな声が、楽しげに。長い廊下に溶けて消えていった。
GM:-----
GM:エンディング2 シーリン
GM:ニューロガルドは今もウェブを飛び回っている。
GM:レコンキスタ計画も成功し、ファンタジアの病も治療の希望が見えてきた。
GM:街じゅうのDAKニュースがそれを喧しく喧伝する中…その片隅であった小さな戦いのことなんて、誰も知らない。
GM: そして、ウェブを飛ぶくじらの背中では、今日もお茶会が開かれている。
GM:ニューロガルド イルカの背のティーパーティ会場
ファンタジア:「こんにちは、シーリン!」ファンタジアは、今日もあなたを笑顔で出迎える。
シーリン:「またきてしまったのだ」
シーリン:「第二のこきょうになりつつある…」
ファンタジア:「もう! なりつつあるんじゃなくて、もう故郷でしょ!」頬を膨らませる。
ファンタジア:「シーリンはニューロガルドの勇者なんだから」
シーリン:「そうなのだ。シーリンはニューロガルドのゆうしゃ」
シーリン:「とてもすごい」
シーリン:誇らしげに胸を張る。えっへん、という声が聞こえてきそうだ
シーリン:「でも、シーリンはすごいので」
シーリン:「次のぼうけんが待っているので。あたらしいたびがはじまるのだ」
ファンタジア:「次の冒険?」
ファンタジア:今度は何をするつもりなんだろう、という顔。
シーリン:「ふふふ。何をするかはきまっていないけれど」
シーリン:「シーリンがやるのだからきっとすごいことになる」
シーリン:「ぼうけんのしょにかきのこして、ファンタジアにじまんするのだ」
ファンタジア:「嬉しいけど、だいじょうぶ…? また怖いおじさんに追いかけられたりしない?」
シーリン:「シーリンは大きい会社となかよし」
シーリン:「"そでのした"でなんとかなる!」
ファンタジア:「そうなのね! すごいわシーリン!」意味をよく分かっていない!
シーリン:「またひとつ、世界の歩き方をおぼえてしまった…シーリンはすごい」
シーリン:「ファンタジアも」
シーリン:「いつか、いっしょにあるこう」
ファンタジア:「そうね。私の病気も治療法が見つかったって、お医者さまが言っていたし」
ファンタジア:「そのうち、外でも会って、いっしょにいっぱい遊びましょう」
ファンタジア:「それで、また誰か疲れた子を見つけた時は、私たちで励ましてあげるの! きっとうまくいくって!」
シーリン:「ふふふ。そうだな」
シーリン:「おとぎの国の王女さまと、勇者のごいっこうなのだ」
シーリン:「うまくいかないはずがない」
ファンタジア:「あ、ほら見て! 地平線の向こう、次のサーバーが見えてきたよ!」
シーリン:焼き菓子をあんぐりと頬張り、相変わらずの無表情で。それでも声の調子は確かに力強く。
シーリン:「なるほど」
シーリン:「あしたも、たのしくなりそうだ!」
シーリン:ひとつの夢が終わり。新しい旅が始まる。
シーリン:ニューロガルドは電子の海を泳ぎ続ける。
シーリン:きっと、明日は今日より楽しくなると信じて。
GM:-----
GM:ニューロエイジでまことしやかに囁かれる、ひとつの都市伝説がある。
GM:真夜中に疲れ果ててイントロンし、ディープ・ウェブを彷徨っていると…山のような大きさの、色とりどりのサイバーイルカの群れを見ることがあるらしい。
GM:その背中には小さな国がのっていて、女王様に守られながらみんな毎日楽しく暮らしている。
GM:そして、その夢を見たあとは…なぜか決まって、無性にCHIHAYAの製品を買いたくて買いたくて仕方がなくなるそうだ。
GM:この物語は、これでおしまい。
GM:トーキョーN◎VA THE AXLERATION
「ニューロガルドが消えていく」

GM:完!
シーリン:おつかれさまでした!
GM:おふたりには経験点を30点ご進呈だ!
吾妻 ネイ:お疲れ様でした! やったー!
シーリン:おいしい(むしゃむしゃ)